2009年09月13日
◆プロフェッショナルとは何か?
イチローが、9年連続200本安打達成まであと少し。
大リーグ中継を見ながら、ふとプロについて考えてみました。
「プロ」と言っても野球のように「プロ」と「アマチュア」の差ではなく、
企業の組織で働くプロ。「ビジネスプロフェッショナル」に
ついてです。
技術者のような人だけが「プロ」なのでしょうか?
「コピーのプロ」、「掃除のプロ?」
いえいえ、そうではありません。
「キャリアデザイン入門」(大久保幸夫 著)という本を読んでいると
プロが存在する領域はきわめて高度で深みのある専門性を有する領域のみ
という前置きのあと、
誤解しやすいとされる「プロ」と「スペシャリスト」の違いについて解説がありました。
◆プロ
→自分で自分の仕事を定義して、ひろがりや深みを作っていく。
いわゆる「人の専門化」
自分で、概念的な定義を加えながら成長し、いつまでたってもこれでいい
ということがない
◆スペシャリスト
→一つの業務を細分化して、その細分化した一つに精通する専門化の道
いわゆる「課業の専門化」。
領域があらかじめ定義された仕事の一部を担当し生産性を高めていく。
ある程度の水準に達すると1人前になり、そこからの成長はあまりない。
「経理事務のプロ」など、思わず言ってしまいがちですが、
これは、「スペシャリスト」なのだそうです。
BPSも、決まった範囲の何かを身につけるためのものではなく
ビジネスのプロフェッショナルになるために
必要な考え方を、講師や仲間から学んでいきます。
プロフェッショナルになるためには、正解や、近道や、ここまででいい、
というようなもの終わりはなく、常に山を登り続けて
気がついたら、見える景色が変っているものなのでしょう。
プロとスペシャリストの違いを意識するだけでも
仕事に取り組む意識が違ってくるものかもしれませんね。
この本、このほかにも「プロフェッショナル」という意識の構造など、興味深い話が
続いていたので、また次の機会にお話できればと思います。
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