<戦略>マネージャー育成コース最終回

BPS事務局

2009年11月01日 14:26

昨日は<戦略>マネージャー育成コースの最終回、テーマは「ファシリテーション」でした。
リーダーには、なぜファシリテーションの技術が必要なのでしょうか?皆さんは、日々の業務の中で自分の仕事を100とした時、会議に使っている時間は何%くらいを占めますか?
仕事上での役割や責任が大きくなるほど、社内はもちろん、お客様、パートナーなど、様々な人々と様々な目的で会議をする機会が増えていきます。同じアウトプットをより短い時間で出すことができれば、私たちは、より大きな価値を生み出すことができますね。
人間の脳は、特にカロリーを消費する臓器だそうです。だから、効率的に脳を使うよう、考え事を始めると、ひとつの物事に集中していくようなツクリになっているとか。しかし、現代、私たちを取り巻くビジネス環境は、過去の経験から多くのことを判断してしまうには、あてはまらないことが多い、未知の要素が多くなりました。だから、幅広い知識を蓄えつつ、経験も重ねつつ、なるべく多くの視点で事象を捉え、考えていかなければなりません。ですから、いろんな立場のメンバーの脳を使って会議の場を最大限に活用するために、会議を効率よくすすめるファシリテーションのスキルは、リーダーといわずとも、ビジネスパーソンにはこれからは必須のスキルです。

講座では、実際に参加者の方にファシリテーターをやっていただきながら、「Good(よかったところ)&Next(改善点)」を、さらに次のファシリテーターによって話し合い、また次のテーマで別のファシリテーターが話し合いを仕切る。という流れで、ファシリテーションの技術をひとつずつ学習しました。

ファシリテーターは、会議の目的を明確にしておくことはもちろん、“人間の考え、考え方は全て違う”ということを基本として心得、目的に向かって会議のプロセスを管理する。そのために・・・
・常に全体を外から一歩ひいて見る意識をもち
・参加者の表情を良く見ながら、聞くことを重視する。
・出た意見を肯定的な表現+コンパクトにフィードバックをし
・自分が答えを出そうとせずに質問形式で参加者に考えさせる。
・必ずホワイトボードや大きな用紙に書きとめて、会話だけの議論を行わせない
客観視のための思考としては、常に対極を考える。できるだけ構造化して物事をとらえる。そのためにロジカルシンキングのフレームワークなどは理解しておき、意識的に利用する。会議の終わりは、WHAT、WHY、HOWをコンパクトにまとめて伝え、参加者の合意を確認する。まとめると、このようなことなのですが、実際にやるのは本当に難しい!

議論がぶつかり合った時・・・議論が行き詰った時・・・などの難関と思えるシーンも、会議終了後に、WHAT“何をするか”だけでなく、WHY“なぜ”この話し合いでこの合意にいたったか、を、よく理解してもらうために、プロセスの中ではあえて議論をさせる必要があり、そうすることで、参加者全員が目的に向かって行動するようになります。
実際に行き詰った時は、コーヒーブレイクをする、言葉だけの議論をやめさせて意見を書かせるなどの対処をすると効果があります。

私自身、自分の主催する会議を振り返って、自ら議論の中心になることばかりだ!と反省し、しっかり改めて、会議を最大限に活用していきます。

参加者の皆さま、早嶋講師、お疲れ様でした!終了後は、なんとなくやっていた会議を変えたい、若手にこそ伝えていきたいスキルとノウハウ。との感想をいただき、完全出席の方には「こんなことは久しぶりです(笑)」と笑顔で修了証を受け取っていただきました。
これからもBPSをよろしくお願いします!

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